北原里英「瀧さんとリリーさんが、本物の犯罪者にしか見えなくて(笑)」 (2/5ページ)
でも、本当に痛くて、私も“本当に叩くんだ”と思ったら、そこでグッと緊張感が高まって。いい意味でその後の撮影に影響が出たと思いましたね。
――服を剥がされ、下着姿になるシーンもありましたが、恥ずかしかった?
北原 いえ、それが全然。他のシーンがあまりにも大変だったので、恥ずかしがっている場合じゃない……というのが、ここでも赤理の心境とマッチしていましたね。映画の予告を見るまで、そのシーンがあることすら忘れていました(笑)。
■地獄のような撮影シーン
――そして、物語は雪中の脱走シーンに続きます。
北原 撮影が昨年の2月の新潟県長岡市の小国町という豪雪地帯で、3~4メートルは積もっていましたね。
――衣裳はピンクの薄地のドレスと白のストッキング。
北原 しかも最悪なことに、屋根から飛び降りて逃げるとき、片方の靴を雪の中に失くしてしまいまして。「ここで失くしたら、この後ずっと裸足だ」と思い、探したんですよ。でも、今度は「探し続けていたら、この寒い中で撮り直しになる」という恐怖が襲ってきて、靴を捨てて逃げ出したんです。
――ということは、裸足で雪の中を逃げたんだ。
北原 はい。本当に地獄でした。
――聞いているだけで、寒くなりそう……。
北原 でも、実は衣装の中には16枚くらい使い捨てカイロを貼っていたんですけどね(笑)。私、今回の映画で4回死ぬかと思ったんです。1回目が、今の脱走シーン。
――で、2回目は?
北原 瀧さんに、口に布巾を突っ込まれるシーン。
――3回目は?
北原 映画の後半では舞台が同じ新潟の寺泊という日本海に面した漁港に移るのですが、ここでの撮影のとき、ロケが中止になるほどの大きな雹が降ってきて。痛すぎて「撲殺されるのって、こんな感じかな」と(笑)。
――さ、最後は……。
北原 ネタバレにつながるので詳しくは言えませんが、一晩中ワイヤーをつけてアクションを撮ったとき。
――壮絶な撮影ですね。赤理じゃないけど、逃げ出そうという気持ちには?
北原 それが、まったくなくて。