鈴木哲夫の政界インサイド「『質問に答えず相手を批判』に見る“政権の緩み”」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

すると、首相がキレて、

「いろいろと居丈高におっしゃっていますが、安倍政権においては、しっかりと軽減を進めてきている」

 感情的になる安倍首相は、これまでも見受けられた。ここまで答えずに相手を批判したとなると、みずから指示した丁寧な答弁はどこへいってしまったのか、と言いたくなる。

 弛緩した答弁は首相だけではない。茂木敏充・経済再生担当相が線香を有権者に配布。公職選挙法違反ではないかと追及を受けた。茂木氏は「議員活動についてはここで答える必要はない」などと、丁寧とは言いがたい答弁に終始。

 さらに、同委員会で「違法性はない」と茂木氏を擁護した野田聖子総務相と、質疑中に談笑する姿がテレビ中継に映し出され、足元の自公の国対から「気を引き締めろ」「説明責任を果たせ」と注文がついたほどだ。

「本来なら官邸が主導して、茂木さんの答弁を弁護士や国対などと協議のうえで、しっかり準備すべきだった。だが、茂木さんに任せきりで‥‥。緊張感のなさから小さな風穴が開き、政権が危機に陥ることもある」(自民党中堅議員)

 重要な政策課題が山積みだというのに、緩みきった議論を続けることは、国民への背信でしかない。

ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。

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