音読、お風呂…今日からできる!語彙力を高める方法――【言葉の専門家×若者】社会で活躍するための“語彙力”基礎講座<後> (4/7ページ)

新刊JP

岩崎:そうなんですね。ありがとうございます。

佐伯:山口先生もそうやって語彙力を高められてきたんですか?

山口:そうですよ。私は漢文を教えているのですが、読み方が分からない漢字も出てきます。そのときには専門の先生のところに「教えてください」と聞きに行っています

――語彙力を高めるには、なるべくいろいろな人と話して、新しい言葉を知ったり、自分の言い間違いを指摘してもらったほうがいい気がしますね。

山口:まさにその通り。人に会うだけではなく、知らない場所に行く、未知の経験をすることも十分に勉強になります。私も1日に一度は知らないところに行ってみるようにしています。歩いたことのない道を歩くだけでも充分です。表札の名前、その通りの名、電信柱の広告など、知らない情報がたくさんあるはずです。触覚を外に向けることが大事ですね。

佐伯:社会人になると特に新しいところに行ったり、新しい経験をするってハードルが高くなるというか、難しくなるなと実感しています。でも積極性を持ってどんどんやっていこうと思いました。

山口:そんなに難しく考える必要ないんですよ。書店に行ったときに自分の興味にないジャンルの本の棚を見てみるだけでも、新しい言葉の宝庫ですよ。見たことのないものに、自分から触れるに行くことが重要なんですから。

■若者言葉の意味を知りたいなら、大人は若者に学びに行け!

佐伯:語彙力を高めるのに、おすすめの作家さんがいましたら教えて下さい。

山口:先ほど言った遠藤周作は純文学として非常に完成度の高い作品を書かれていますが、その一方でユーモア溢れるお遊びのエッセイも書かれています。「ぐうたら」シリーズですね。

「音読、お風呂…今日からできる!語彙力を高める方法――【言葉の専門家×若者】社会で活躍するための“語彙力”基礎講座<後>」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る