音読、お風呂…今日からできる!語彙力を高める方法――【言葉の専門家×若者】社会で活躍するための“語彙力”基礎講座<後> (6/7ページ)
面白いことを生み出せる社長は、その部分は非常に柔軟ですよね。年齢性別肩書き関係なく誰とでもお付き合いになられます。彼らの周囲にそれだけいろんな人がいるからこそ、それが可能なのであって、若い人たちから慕ってもらえるようにならないといけませんね。
――なるほど、自分から「教えて!」と聞きに行く。山口:頭を下げて「教えて下さい」と頼んでみてはいかがでしょう?
――(笑)そうですね、さっそく試してみます。 ■伝える力を高めるために…食レポのすごい効果佐伯:もう一つ質問がありまして、例えば何か感動をしたときに、自分の中でもやもやした感動を言葉に表現できないことがすごく多いんです。それで「めっちゃ面白いですね!」みたいな陳腐な感想しか言えずに後悔してばかりなんですが、どうすればいいのでしょうか。
山口:それは訓練ですね。フランス人を見ていてすごいと思うのは、ワインを飲んだら、必ず飲んだワインの風味を言わないといけないんです。
全員:すごい!
テオ:そうなんです。フランス人はみんな言います。
山口:まろやかだとか、喉に引っかかるとか、絶対にひと言は言う。
秋吉:ピリッとする味とか。
山口:初めてワインを飲むときから言わされます。だから、飲んだら自然とそういう言葉が出てくる。私たちもお酒を飲んだ時、コーヒーを飲んだ時、ご飯を食べた時、自分から感想をひと言言ってみるといいですよ。「これは苦みが非常に強いですね」とか。