「闇」を演じる難しさ。『曇天に笑う』桐山漣インタビュー (1/4ページ)
3月21日公開の映画『曇天に笑う』で、福士蒼汰演じる曇天火(くもうてんか)に助けられ、曇家の居候となる金城白子(きんじょうしらす)役を演じる桐山漣。両親のいない曇三兄弟の母親代わりともなる、やさしげで、でもどこか謎めいた白子役を演じた彼は、イメージ通りの柔らかさを持った人だった。
難しい役柄を、ときに悩みながらも「存分にやらせてもらえた」と話す桐山さん。今回の作品について、また演じる彼自身について聞いてみると、穏やかな表情でひとつひとつ丁寧に答えてくれた。
白子が抱える「闇」の部分は、ずっと根っこに持っておきたかった
――まずは、今作の出演が決まったときの心境をお聞かせください。
出演が決まりそうだということを聞いたのが一昨年の春頃で、原作(漫画)があると聞いたので、まずは原作を読みました。本決まりになったときは単純に嬉しかったですね。白子はこの物語のキーマンというか、流れを大きく変える人物。曇三兄弟にとってもすごく大きな存在なので、大役をいただいたなと思いました。
――白子は感情の見せ方が難しそうな役ですよね。役作りで苦労した点はありますか?
物語の鍵を握っているぶん、感情をどこまで出していいのかは悩みました。「ここまでは感情を見せてもいいけど、ここから先は見せられない」という境界線があるので、そこは監督と密にコンタクトを取りながら演じました。白子は、三兄弟にとって本当の家族のように身のまわりの世話をするお母さん的な存在で。でもどこか影があるというか、彼が持っている闇の部分は役作りをする上で根っこに持っておかないと、と思っていました。
――撮影中、印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。
古川雄輝くんや小関裕太くんなど、右大臣直属部隊の犲(やまいぬ)のみんなと銭湯に行きました。地方での撮影が多かったんですが、地下の採石場みたいなところで撮影をしていたので、夏なのに寒くて冷え込んでしまって。撮影が終わったあとに「銭湯に行こう!」みたいな話になったんです。