繰り返される“隠蔽問題” 「自衛隊海外派遣の25年を検証すべき」 (1/5ページ)

新刊JP

『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』の共著者の一人、布施祐仁さん
『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』の共著者の一人、布施祐仁さん

2017年7月28日、当時の稲田朋美防衛大臣、黒江哲郎防衛事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長の3人が揃って辞任した。
南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽疑惑について、防衛省・自衛隊の幹部らが組織ぐるみで隠蔽に関与していたことの責任を取ってのことだった。

その問題の全貌をうつし出す『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(集英社刊)は、日本で日報隠蔽問題を追いかけるジャーナリスト・布施祐仁さんと、アフリカから南スーダンの現場を伝える朝日新聞記者・三浦英之さんの2人によって書かれた一冊だ。

隠蔽問題の実態とは? 自衛隊が現場で見ていたものとは? そして、日本はどこに向かおうとしているのか? 著者の一人である布施祐仁さんにお話をうかがった。

稲田朋美とは一体どんな人だったのか? そして、この本でフォーカスしたかったという「日本の国際貢献の暗部」とは?

(聞き手・文・写真:金井元貴)

前編「森友公文書改ざんと南スーダン日報隠蔽、重なる2つの問題と民主主義の危機」を読む

■稲田朋美は「現実を自分の中で作り変えてしまう人」 ――公的な情報は開示される然るべきものだと思いますが、本書を読んで改めて「隠蔽」という問題の重大さを実感しました。

布施:そうですね。でも、そもそも文書が開示されても、情報がほぼ真っ黒という、いわゆる「のり弁」のケースも多いんですよ。ただ、そんな中にも黒塗りされていない部分もあって、そこに世に出ていない事実があったりもするので、複数の文書を請求して、つなぎ合わせていくことで新たなことが分かってくるということは結構あります。

――今回の「日報隠蔽」では開示請求をした布施さんよりも先にマスコミに発表されてしまうというケースもありましたが…。

布施:さすがにムカつきましたね(笑)。驚きました。

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