「嫁という役割を脱ごう。」 女性起業家が離婚を決意した瞬間 (3/4ページ)

新刊JP

――ご自身の中で「これはできるな」ということに対して何割くらい見えていれば行動しますか?

荻野:少しでも見えていれば走り出します。で、もし手ごたえがなければすぐにやめる。やめるというか、保留箱に入れて寝かせておきます。

――生き方が究極的に合理的というか、自分と合わないことをバンバン切り捨てていくじゃないですか。

荻野:そうですね、どんどん切り捨てて行きます。

――目的を達成するための最短ルートを選ぶために、捨てなきゃいけないものもある。本書では「妻」や「嫁」としての役割が自分を悩ませていたことから、それを手放します。その決断は印象的でした。

荻野:「妻は、自分より先に夫の役に立たなければならない」という価値観が私にはしみついていて、「妻として自分は努力が足りない」と思うようになってきて、妻としての役割が次第に重荷になってきました。夫を支えることに時間を割けなかったし、夫婦の関係が悪くなると仕事や子育てにも悪影響が出てしまって。「妻」+「母」+「社長」すべてこなすなんてムリ。そうであれば、自分にとって優先すべき「母」「社長」に集中したくて、離婚をしました。

もちろん夫との関係は今も良いですし、子どもとの関係も良いです。娘が「パパとママといる時間が幸せ」って言ったら、その時間を多くとるようにしています。ただ、私にとって重荷になっていたのは「嫁」「妻」としての役割を果たさなければいけないというところだったんですね。

――娘さんは荻野さんのお仕事を知っているのですか?

荻野:はい、細かく伝えています。出張の時も何の目的でどこに行くかも説明しますね。離婚している状況も娘は理解していますし、これから家族がどんな風になっていくかのイメージも話しています。もしかしたら、娘が一番大人なのかもしれません。

また、娘に「どんなことしているときが一番幸せ?」って聞きますし、それをすり合わせることも日常的にしています。

――人間って役割を何個くらいまで大事にできると思いますか?

荻野:本当にフォーカスできるのは2、3個くらいだと思います。ただ、薄く広く色んな役割をこなしていくこともできるし、人生のシチュエーションで変わってきますよね。

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