カジノに設置されている水槽の温度計を利用して顧客データを盗み出したハッカーたち
最近では様々な電化製品がインターネットに接続され相互に制御することができるようになった。これは「モノのインターネット(IoT)」と呼ばれるものだ。
そして今、ハッカーたちは、「モノのインターネット」に照準を合わせた。彼らはどんなものでもインターネットにつながってさえいれば、それを利用しコンピューターの内側をのぞくことが可能なのだ。
最近の事例では、あるカジノで、ロビーにある水槽に設置された温度計がハッキングされ、大金を賭ける上客のリストが盗まれた。
この温度計もインターネットにつながっているIoTだったのだ。
モノのインターネット(IoT)は、家電から発電所まで多種多様な物をインターネットに接続して、データをやり取りする。
サイバーセキュリティー企業であるダークトレース社のニコル・イーガンCEOはロンドンで開催された「ウォール・ストリートジャーナルCEOカウンシル・カンファレンス」で次のように語った。
サーモスタットや冷凍庫、空調システムからアレクサ対応デバイスまで、モノのインターネットに対応したデバイスがたくさん登場しています。
それは攻撃を増加させますが、機器のほとんどは従来のような防御がなされていません。

・水槽の温度計から侵入し上客のリストを盗み出す
イーガン氏はトレース社が取り組んだある印象的なケースに触れた。あるカジノがロビーに設置されていた水槽の中の温度計を通じてハッキングされたというのだ。
攻撃者はそれをインターネットの足がかりとして利用しました。そしてハイローラー(大金を賭ける上客)のデータベースを引き抜くと、温度計からネットに戻り、クラウドにアップロードしたのです
・早く対策を取らなければ大変なことに
英国政府のデジタルスパイ機関「政府通信本部(Government Communications Headquarters)」に2014年から2017年まで携わったロバート・ハンニガン氏もまた、ハッカーが「モノのインターネット」に目をつけ始めていることが企業にとって問題となりつつあることに同意した。
今後数年で、モノのインターネットで作られた新しいデバイスがネットに押し寄せるでしょう。それはますます大きな問題になっています。ある銀行はCCTVカメラを通じてハッキングされました
彼は安全基準を義務化するために規制の導入を呼びかけている。
この分野では最低限のセキュリティ基準を定める規制が必要になるでしょう。市場だけではそれを修正することができないからです。
問題はこうしたデバイスが今もなお機能しているということです。水槽の温度計もCCTVカメラも今だに稼働しています
その利便性から急速に普及しているスマート家電。最近では、Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーが人気だ。
スマートスピーカーが突然意味不明なことをしゃべりはじめたら、もしかしたらそれはAIの暴走ではなく、ハッカーの仕業なのかもしれない。
References:thesun / mashableなど/ written by hiroching / edited by parumo