毎年14,000kmの距離を飛んで会いに来る。飛べない彼女への愛を貫き16年。コウノトリカップルの純愛物語 (2/5ページ)
そしてマレナが寂しくないよう、一緒にコウノトリのドキュメンタリー番組を見る。
「そのまま放っておけば、遠からずキツネか何かに食われていたことでしょう」とスティエパンさん。
「私が保護したことで彼女の運命を変えてしまった。ですから、私はマレナの人生に責任があるのです」
・飛べないマレナにも恋の相手ができた
保護されてから9年がたった。飛べないマレナにもつがいの相手ができた。
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クレペタンと名付けられたそのオスは、脚につけられた追跡システムによると、南アフリカ、ケープタウンの近くの湿地で北半球の冬に当たる時期を過ごしている。
そして毎春、1ヶ月をかけ、14,000km以上の距離を越えて帰ってくるのだ。
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無事に再会した二羽は、夏の間に、スティエパンさんの手も借りつつヒナを育てるのである。スティエパンさんは毎日30kmの距離を釣りに行き、コウノトリ一家のために小さな魚を20匹以上釣ってくるのだ。