~カゴメ・女子栄養大学 共同研究~ 「トマト減塩食」の摂取で減塩効果指標(尿中ナトリウム/カリウム比)が大幅に改善することを確認 (3/5ページ)
家庭での調理は、食べる人の健康状態に合わせて食事の質を調整できることが最大のメリットです。トマト減塩料理は、減塩を意識せず、簡単な調理でおいしい食事をとりながら自然と健康につながる可能性を持っています。
<試験の詳細>
■方法
健康な成人女性を2群に分け、通常食またはトマト減塩食を2週間摂取していただきました。通常食は、「日本人の食事摂取基準2015年版」に基づいて設計した献立(朝食、昼食、夕食、間食)を用いました。トマト減塩食は、通常食の献立のうち17の料理をトマト減塩料理に変更しました。トマト減塩料理は、通常料理に用いたみそやしょうゆ、砂糖などの調味料を半分にし、その代わりにトマトケチャップやトマトソース、トマトを用いた料理であり、通常料理に比べて食塩含量を30%以上減少させました。2週間の摂取期間の前と後で尿を採取し、尿中ナトリウム濃度、カリウム濃度を分析しました。また、トマト減塩料理の料理としての受容性を評価するため、「おいしさ」及び「調理の難易度」について、調査票を用いて調査しました。
■結果
通常食群、トマト減塩食群共に、尿中のナトリウム濃度とカリウム濃度のバランスである、ナトリウム/カリウム比が、摂取期間前に比べ、摂取期間後に有意に低下していました。この低下は、摂取期間前の食事に比べて、通常食、トマト減塩食共にカリウム摂取量が有意に増加した結果であると考えられました。この中で、トマト減塩食群の尿中ナトリウム量及び尿中ナトリウム/カリウム比は、通常食群に比べ、有意に大きく低下していました。これは、摂取期間前に比べ、ナトリウムの摂取量が減ることにより排泄量が減少した結果であると考えられました。以上の結果より、トマト減塩食の2週間の摂取による減塩効果が確認されました。
トマト減塩料理のおいしさについては、89.6%の方が「おいしい」、10.4%の方が「おいしくない」と答えました。調理の難易度については、62.8%の方が「簡単」、36.8%の方が「普通」、0.4%の方が「難しい」と答えました。これにより、トマト減塩料理は、おいしく、調理が簡単であると示されました。