デフラグビー・セブンズ 日本代表は予選3勝! ワールドラグビーTVも注目 (2/3ページ)
スキル、フィットネス、戦術などあらゆる面でセブンズ仕様にコーチングされている。
クワイエット・ジャパンは、サイズもスピードもある相手に対し、1人では倒せない。2人、3人と人数をかけて倒すが、その結果、逆サイドで待っているランナーに大きなスペースを与えてしまった。結局、0-29で試合終了。最後まで果敢に攻めたが、ノートライに終わった。
3試合目は逆の立場となる。対戦相手のドラゴンフライズは、香港、アルゼンチン、イタリアからの選手の合同チーム。個々には能力の高い選手もいるが、日本の組織されたディフェンスを破れない。ターンオーバーから倉津圭太らが次々とトライを重ね、29-0で勝利を収めた。
さて、この日、日本のベンチに1人の来訪者があった。大会運営者のヨハンナ・パレート女史である。「ワールドラグビーからインタビューの依頼があったの。この大会で活躍しているチームが良いと思ったので、日本の日野会長を推薦しておいたわ」。その言葉通り、試合終了後に、日本聴覚障がい者ラグビー連盟の会長である日野敦博選手へのインタビューが行われた。
英語での質問に対し、音声通訳者が英語を日本語へ、さらに手話通訳者が日本語から日本手話へと訳していく。日野会長の回答は、逆のコースを辿ってインタビュアーへと届けられた。2人の通訳者がつくことは、日本人が海外で取材を受ける際には、それほど珍しいことではないが、英語圏のインタビュアーは、その手際の良さに驚きの声をあげていた。このインタビューは後日、ワールドラグビーTVにて放映される予定だ。(https://www.worldrugby.org/worldrugbytv/video)
2日間の予選を終え、日本は3勝3敗で勝ち点6の6位。6枠のシードチーム枠に滑り込んだ。大会最終日(4月26日)の決勝トーナメント1回戦の相手は、この日競り勝ったウェールズ・バーバリアンズに決まった。
(リポート/柴谷晋)土田将弥はクラブチーム「スーパースターズ」所属。