~2018年・スマホトレンドレポート~ 「フォトジェニック」は、もう古い? スマホ撮影の新トレンド、キーワードは「ムービージェニック」 (7/8ページ)
◆いま、ミレニアル世代が求めているのは、等身大でありながらセンスが伝わる「日常映え」
また最近では、2017年に「インスタ映え」が新語・流行語大賞になるなど、全世代的に写真や動画の見せ方に注目する人が増えつつありますが、ミレニアル世代の考え方は、すでにそこから一歩進んだものになってきています。
彼らがいま求めているのは、特別なシーンでの「インスタ映え」ではなく、もっと身近なシーンでの「インスタ映え」。これは、「日常映え」とも言い替えることができます。つまり、「特別」や「キメキメ」ではなく、あえて「普通」で「ゆるい」、けれども写真・動画に「映える」というバランスが求められるようになってきているのです。
この背景には、Instagramの「ストーリーズ機能」(以下、ストーリー)が大きく影響していると言えます。ストーリーとは、Instagram独自の機能で、通常のフィード(タイムライン)とは別に、より日常的な写真や動画の投稿、ライブ配信がおこなえるというものです。投稿はストックをしない限り、24時間以内に自動的に削除されます。
ミレニアル世代がストーリーを体験する中で実感したのは、その「ラクさ」。ストーリーは、基本的に24時間で消えるので投稿のハードルが低く、「キメキメ」の写真でなくても投稿しやすいのです。ただし、美的感覚を大切にしている彼らの根底には、「センスがいい」ものを投稿したいという気持ちもあります。「がんばりすぎず等身大だけれど、センスはいいものを投稿したいし、誰かに見てほしい」。ストーリーは、こうした「日常映え」を求めるミレニアル世代の意識に、ぴったりハマった機能であったと言えます。
◆「何気ない日常」を、編集・加工の工夫でムービージェニックに
そして、ストーリーの浸透によりもう1つ、ミレニアル世代の中で大きな変化がありました。それは、静止画だけではなく、動画を撮るという習慣の拡がりです。最近では、写真のSNS映えを指す「フォトジェニック」に続いて、動画映えをさす「ムービージェニック」という言葉も登場しています。