人生には機能+αが必要だ。手にするだけで喜びがある、日本の美意識を表現した筆記具『ZOOM韻~箸と砂紋』 (4/4ページ)
どちらも江戸時代から日本に伝わる色彩名だが、「藍鼠」のペン軸の色は、記者には、金沢あたりの日本家屋の瓦屋根を想起させる色合いに感じられる。
ペンの尾端が裾広がりの形状になっているため、このペンはしっかりと自立することができ、幾何学模様の佇まいと相俟って、凜とした印象を持つ者に与える。
尾端が広がっているため、キャップを尾端に被せることができないので、キャップは尾端に刻まれた円形の溝に差し込むという特異な形状となっている。
削り出しで刻まれただけあって、文様のエッジが気持ちよく立っていて、そこに指をかけて筆記するときのペンが指にしっかりと絡む感触は、他には代えがたいものがある。
■2018国際デザイン賞を受賞!
この2つの『ZOOM韻』は、ドイツのデザインセンターが主催する「reddot design award 2018(レッドドット・デザイン賞)」を受賞した。この賞は、2年以内に商品化された製品を、革新性、機能性、人間工学、エコロジーなどの基準で審査し、受賞作品を決定する国際的なデザイン賞。日本固有の造形と感性をテーマにした製品が国際デザイン賞を受賞したという事実に、突き抜けるジャパンパワーを感じる。
日本のメーカーが、日本の伝統の感性をモチーフにした造形でデザイン賞を受賞することには、グローバル化時代の今だからこそ、意義があり、さらに、それを所持し使用するモチベーションにもつながるものだと感じられる。
大人の知性と個性を大事にし、「書く」ことにこだわりたい方に、ぜひ手にして欲しい1本。価格は、水性ボールペン『ZOOM韻 箸』税別15,000円、『ZOOM韻 砂紋』税別10,000円である。