顧客に愛され500着のスーツを売った経営者のたった一つのシンプルな営業哲学とは? (2/5ページ)

新刊JP

その中で、自分の思いに真っ直ぐに生きるというところがフィーチャーされることになったので、読者の方が「自分にとって大事にしたいものはなんだろう」とか「自分が生きる上で何に感動して、何を大切にしたいのか」ということを見直すきっかけになってもらえたら、嬉しいですね。

「これからどうなりたいか」でいうと、まず「100年先まで続くブランドをつくる」ということです。

訪れることに価値があるお店をつくりたい。そういうお店って、学びや教育がある場だと思うんです。それとまた会いたいと思える人がいるかどうか。この二点を実現し続けていきたいですね。

もう一つ。人だからこそできる仕事というのを提唱していきたいなというのがあります。
オーダースーツは、機械化と海外縫製が進んで簡略化されていっています。でも、本来オーダーメイドって簡略化するものではなくて、服をつくる目的をしっかりヒアリングして、ビスポーク(既存のものの改変、新調)するものですよね。

なのに、どんどん簡略化されていって、結局、お客様の目的に沿った商品を提供できず、顧客満足度の低下という悪循環が起きていっているんです。
そういった中で、日本は技術伝承がうまくいかなくなり、採寸力と縫製力が低下しているという現状があるのですが、そこで自分たちの会社が、働く人たちとその関係者とお客様の三位一体の「ヴィクトリー」を導ける企業になっていきたいと思っています。

「仕事における現状」は、「女性に服を」という理想と現実がちょっとずつ追いついてきているのかな、というところです。

女性活躍推進が進む中で、レディースのオーダースーツというものはまったく日本で波及していませんでした。オープン当初は、女性のお客様は、月に一人二人とかでほとんどいなかったんですよ。それが、今は半分近くが女性客になって、ようやく自分が思い描いていた理想に現実が追いついてきたところです。

それとこの業界には女性テーラーが少ないという現状もあったので、私が女性テーラーとして先陣を切って女の子たちを育てていって、女性が自分らしい生き方を求められるようになれるようにという思いがありました。

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