与謝野晶子「みだれ髪」女性による赤裸々な恋の歌は当時の評論家の間で大炎上!? (2/3ページ)

Japaaan

(画像出典:Wikipedia/与謝野晶子)

そんな時代に、歌人・与謝野晶子(旧姓・鳳)は大阪・堺市の有名和菓子商の家に生まれました。彼女は「将来は家のために有力な家に嫁に行くもの」として、「学問より家事や裁縫が大切」「夜は出歩かないように部屋に鍵をかけられる」という、厳しい管理のもと育てられました。

そんな文字通り「箱入り娘」だった晶子の唯一の楽しみは、『源氏物語』などの古典文学を密かに読むことでした。後に彼女は、『源氏物語』の現代語訳を世に送り出すことにもなりました。

保守的な時代に大胆な恋を歌い上げた、与謝野晶子『みだれ髪』

さて、古典文学を通して恋愛への憧れを抱くようになった晶子は、21歳の時に和歌の師匠・与謝野鉄幹と出会い、恋に落ちます。鉄幹には既に妻があり、更に晶子と同じ女流歌人で彼に思いを寄せる恋敵もいました。

しかし晶子は、自分の気持ちを諦めませんでした。

彼女は鉄幹に思いを届ける大胆な「恋歌」を、彼の主宰する文芸誌『明星』に投稿し続け、挙句の果てに大阪の実家を飛び出して彼と結婚。その時に鉄幹が晶子に勧めたのが、晶子が彼に送った激しい恋の歌をまとめた歌集『みだれ髪』の出版でした。

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