いつの時代も「まだまだ世界は捨てたもんじゃない」心温まる歴史上の8つの出来事。 (4/8ページ)
彼らは土地が横取りされないように管理してもらう代わりに、不在の間の住居や農場からの利益を提供するという条件だった。
その検査官、ボブ・フレッチャーは、自ら作物の栽培を学び、一日18時間働いてこのふたりの農場をしっかり運営した。彼らの住居は使わず、飯場に寝泊まりして、農場からあがるけっこうな利益は投資に回した。
ふたりの日系人が解放されて戻ってきたとき、自分たちの土地がどれほど荒れ果てているか心配していたが、作物がたわわに実り、フレッチャーが投資をしてくれたおかげでかなりの資金まで蓄えられていたことに驚きを隠せなかった。彼らはそれをフレッチャーと当分に分けたという。
この話はとても心温まる。隣人を愛し、自分がしてもらいたいと思うことを他人にしてあげることがどういう意味をもつのかをはっきり示しているからだ。
・5. 困難の中、別の困難を抱えている人々に寄付をしたアメリカ先住民
image credit: Brian McAleer
1847年、アメリカ南部の先住民チョクトー族が、アイルランドの飢饉援助のために170ドル(現在の価格にして数万ドル)を寄付した。
「涙の道」によって、チョクトー族を含むアメリカ先住民はインディアン居留地に強制移住させられられていたが、そんな自分たちの苦難にもかかわらず、彼らは苦しみを抱える見ず知らずの人たちのために寄付をしたのだ。