小沢一郎「角栄哲学」と「最後の仕事」を独占激白(1)「白黒」つけないと禍根を残す (1/2ページ)

アサ芸プラス

小沢一郎「角栄哲学」と「最後の仕事」を独占激白(1)「白黒」つけないと禍根を残す

 自ら命を絶つ者まで出した財務省改竄文書問題は、このまま幕引きを図ってウヤムヤに──。いまだ残る、あらゆる疑惑の追及から逃げ続け、生き延びようとする安倍政権。野党はいったい何をしているのか。自民党政治を知り尽くす剛腕が、政治家としての完結と最終目標に向けた「動き」を独占激白した。

──もう、惨澹たる政治状況ですね。不祥事、疑念に終始するこんな通常国会は、私も見たことがない。まず、この現実をどう思われますか。

小沢 うんざりです。モリ・カケ問題にしても、安倍総理は強弁というか、ウソをついて総理の椅子にとどまっているというのが現状だと思います。権力者として、権力の行使に本質的に関わっている。普通なら内閣総辞職になるような状態です。

──安倍政治そのものへの評価はどうでしょう。

小沢 外交、内政とも、最初の掛け声とはまったく逆の結果になっています。外交は今、北朝鮮問題でトランプ大統領に接近しているけど、蚊帳の外状態。ロシアにも行きましたが、プーチン大統領を相手に領土問題もまったく進展が見られず、中身のない外交に終始しています。内政もまた、アベノミクスなるものが、結果として貧富の格差を拡大させている。安倍さんの新自由主義的な考え方、これは強い者の論理ですからね。政治あるいは政治家の考え方としては、根本的に間違っていると思います。

──財務省などが絡むモリ・カケ問題、防衛省の「日報」隠し、厚労省の不適切データ問題等々、これだけの不祥事、疑惑があって誰一人、責任を取る者が出てこない。これはなんとも異常です。

小沢 今の日本社会には異常な、あるいは利己的な、自分の利益さえあればいいという風潮がある。さらに安倍さんの行いがそれを助長するように、ウソをつこうが何をやってもいいんだと、ひたすら自分の立場にしがみつく形になっています。これが今後、日本社会にますます蔓延することになるのではないかと危惧しています。

──それにしても、そろそろモリ・カケ問題には「白黒」をつける必要があると思います。

「小沢一郎「角栄哲学」と「最後の仕事」を独占激白(1)「白黒」つけないと禍根を残す」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 6/21号小林吉弥安倍晋三小沢一郎田中角栄社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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