麻原「死刑執行後」を上祐史浩が激白60分(1)麻原神格化は始まっている (2/2ページ)

アサ芸プラス

つまり、武人の王という表現を取りつつ、世紀末に現れた救世主=自分は不死なんだというメッセージを送り続けていました。それを獄中からも繰り返していたのです。

 となると、麻原の死刑が遅れるほど、麻原が超人的な力を持って死刑を回避しているとアレフの信者は解釈します。さらに言えば、結果的に死刑が遅れたことで予言が成就したと判断することも可能です。その一方で、アレフには自分たちが麻原に帰依をすればするほど麻原は死なない、帰依をやめると麻原は死んでしまう、という考えがある。死刑執行は、こうした妄想的な考えに楔を打つことになります。

 こんな話もあります。12年の頭に、特別指名手配されていた平田、K、高橋(元オウム信者・平田信受刑者、無罪になったKさん、高橋克也受刑者)が逮捕、出頭した際、アレフの幹部は信者に対して、自分たちが麻原への帰依を深めていたからこそ、平田らが出頭し、死刑が延びた、と説いたのです。自分たちの帰依に応えた麻原が超能力で死刑を延ばしたという解釈でしょう。そして、今後も(麻原に)生き続けていただくためには、自分たちがその教えを学ぶ必要があるなどと説いています。

 これは公安調査庁が裁判に提出した幹部信者の講話を録音したものからも確認できるし、私も脱会信者から同様の話を聞いています。

※本記事は週刊アサヒ芸能7月12日号(7月3日発売)に掲載

「麻原「死刑執行後」を上祐史浩が激白60分(1)麻原神格化は始まっている」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 7/12号アレフ上祐史浩ひかりの輪オウム真理教社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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