伝説の一角獣。額に1本の巨大な角を持つシベリアユニコーン「エラスモテリウム」の謎に迫る (4/6ページ)

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・世界各地に伝わる一角獣伝説

 伝説のユニコーンは、中国やヨーロッパ東部で大昔から伝えられてきた。中国の霊獣である”麒麟”はトルコやモンゴルの言語や伝承に訳された。

 こうした言語の著者らはこの獣の姿を知らなかったが、1つ特徴的だったのが1本の角と大きな背丈だ。

 戦国時代の青銅の器には、エラスモテリウムと言われる洞窟壁画に描かれているものとよく似た動物があしらわれている。それは草を食むために頭を垂れ、額からは角が突き出て、頭部と肩は下げられている。

 1866年、ワシリー・ラドロフは、1本の槍で殺される大きな黒牛の伝説がシベリアのヤクート族に伝わっていることを知る。

 その獣には角が1本生えており、あまりにも大きいためにソリを使わないと運べなかったと伝えられる。同じ地域に伝わる別の伝説は、たいていが額から巨大な1本の角を生やした白か青の毛に覆われた巨大な牛に関するものだ。

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上:フランス、ルフィニャックの洞窟壁画。
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