伝説の一角獣。額に1本の巨大な角を持つシベリアユニコーン「エラスモテリウム」の謎に迫る (1/6ページ)

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伝説の一角獣。額に1本の巨大な角を持つシベリアユニコーン「エラスモテリウム」の謎に迫る
伝説の一角獣。額に1本の巨大な角を持つシベリアユニコーン「エラスモテリウム」の謎に迫る


 ジャイアントサイやジャイアント・シベリアユニコーンとも呼ばれるエラスモテリウム(E. sibiricum)は、鮮新世後期や更新世にユーラシア地域に生息した絶滅したサイの仲間である。

 260万年前の記録もあるが、最近発見されたほとんどの化石は2万9000年前頃のもので、マンモス並みの体の大きさを持ち、毛に覆われ、額から大きなツノが生えていたと考えられている。

 シベリアユニコーンの名はこれに由来する。最近の記述によると、体高2メートル、体長4.5メートル、体重はじつに4トンにも達したという。

 ここではエラスモテリウムの歴史とその巨大な角や絶滅の謎、更には世界各地に伝わる一角獣伝説に関して見ていこう。

・エラスモテリウム(シベリアユニコーン)の歴史を紐解く

 エラスモテリウムの名は1808年、モスクワ大学のヨハン・フィッシャー・ヴァルトハイムによって授けられた。

 彼が論じたのは、エカテリーナ・ダーシュコワによって寄贈された下顎のみであった。しかしここから種は命名され、研究が続けられた。

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”モスクワの下顎”。エラスモテリウムの正基準標本 image credit:Public Domain

 
 2016年3月、カザフスタンのパヴロダル地域で保存状態のいい頭蓋骨が発見され、35万年前に絶滅したというそれまでの説に反して、2万9000年ほど前の更新世までエラスモテリウムが生きていたことが明らかとなった。
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