伝説の一角獣。額に1本の巨大な角を持つシベリアユニコーン「エラスモテリウム」の謎に迫る (5/6ページ)

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エラスモテリムと考えられている(Public Domain)下:エラスモテリウム(DiBgd/ CC BY SA 3.0


 中世のロシア北部には、ゾロアスター教に起源を持つがキリスト教調に変えられた「viashchennoe-skazanie-russkogo-naroda" target="_blank" title=""Golubinaia kniga(鳩の本の意)」というバラッド(伝承されてきた物語や寓意のある歌)が伝わっている。


 これらのバラッドは正義のユニコーンが嘘を象徴するライオンと戦う場面を描く。ここに登場するユニコーンは聖なる山に暮らしており、あらゆる動物の父であり母であると考えられている。

 ユニコーンは角できれいな水を湛えた泉を掘り、世界を干ばつから救った。また夜は平原を歩き、その角で道を作った。
 
 同じ動物が他の宗教文献にも登場しているが、それは通常は実在の存在というよりは象徴的な生き物だとみなされる。

 アラブ・ペルシャのユニコーンを表す言葉は、ユニコーンとサイを融合したもので、サイを世界に真実と善をもたらす存在とみなす。キリスト教では、1本のツノは一神教の象徴だ。

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