週4日の労働実験が予想以上に効果が上がり、ニュージーランドで正式採用を検討 (2/3ページ)
もちろん、休んでいるのにちゃんと給料が支払われるのだから、この結果は予想されていた。しかし意外だったのは、生産性への悪影響がまったく見られなかったことだ。
「リーダーシップチームの報告によれば、実験前と実験中では会社の生産高に大きな変化が見られなかった」と報告書では説明されている。
「仕事のパフォーマンスに低下は認められず、調査データはほとんどのチームにおいてわずかに上昇したことを示している」
・週4日勤務の方が会社にとっても従業員にとってもメリットが多い
事実上、週5日勤務だったときのパフォーマンスが4日で維持されていたのだ。それだけでなく、リーダーシップ、コミットメント、刺激、自信といった領域では従事レベルが有意に上昇していた。
「仕事への従事と満足度の大きな上昇ならびに同社で継続して勤務したいという従業員の意思の上昇が確認され、その一方で生産性に低下は見られなかった」
このように従業員と会社の双方にメリットがあったため、同社のアンドリュー・バーンズCEOは週4日勤務システムを今後も継続して採用するべきだと考え、取締役会にそれが提案されることになった。

・ただし長期間に及んだ場合の影響は不明
むろん、週4勤務が正式に採用されてからもこの実験の驚くべき結果が本当に維持されるのかどうかはまだ分からない。
だが、長時間せっせと働かなくてもいいとなれば、従業員にいくつものメリットがあるだろうことは疑いないだろう。
・世界的な労働時間短縮の流れ
従来の研究からはフルタイム労働が脳や精神衛生に悪いことが明らかになっていた。また長時間労働を強いられると生産性が低下することを示した研究もある。