世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第281回 日本の治水事業費の真実 (3/3ページ)

週刊実話


 「毎年、大きな災害がどこで起きるか分からない状況だ。ハードとソフトを合わせ、どう備えるか考える時期を迎えている」(竹下亘総務会長)
 「財政的な問題も無視できないが、今は万全の対策を取っていくことが優先されるべきだ」(二階俊博幹事長)
 「大規模ダムが必要だと大雨で確認された」(細田博之元幹事長)
 安倍晋三総理大臣も、
 「自治体が予算を気にしないようにどんどん使えるようにしろ」
 と、指示したとのことである。

 そもそも、世界屈指の自然災害大国であるわが国が、治水事業を始めとする公共事業をひたすら削ってきた時点で「狂気」なのである。政府が本気で国民を自然災害から守るというのであれば、少なくとも与党の政治家は正々堂々と「公共事業の拡大」を訴えなければならない。
 日本国に“財政問題”とやらは存在しない。存在するのは、ありもしない財政問題に騙され、政治家や国民が「公共事業を削らなければならない」と、現実やデータを無視して思い込んでいる、この「空気」なのである。
 政府は堂々と「公共事業拡大路線」に転じよ。

みつはし たかあき(経済評論家・作家)
1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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