生きることを放棄する。スウェーデンで発生している「あきらめ症候群」の子供たち (1/4ページ)
スウェーデンで、大勢の子供たちが、奇妙な症状に悩まされているという。
それは「あきらめ症候群」または「生存放棄症候群」と呼ばれており、子供たちは無気力に陥り、食べることも、話すことも、目を開けることすらしなくなるという。更には昏睡状態のように、何年も寝たきりになる子もいる。
この症候群は20年前からスウェーデンでのみ発生しており、そのほとんどは亡命を望んでいる難民の子供たちであるという。
・身体的な異常はなく、生きる気力を失う「あきらめ症候群」
こうした状態は、なんらかの事故、神経系疾患の一種とも考えられるが、「あきらめ症候群」の子どもたちは、身体的にはどこも悪いところはない。
生きる意欲を失っているだけなのだ。スウェーデン語で“uppgivenhetssyndrom”として知られるこの症状は、難民の子どもだちに多く発生することから、亡命申請を却下されたストレスや失望と関係していると考えられている。

・子供にとっては耐えがたい精神的ストレス
近年、亡命を取り巻く規制が厳しくなり、実際に戦闘地域になっている場所から逃げてきたのではない難民は、申請を却下される傾向が強い。
例え却下されるにしても、それが決まるまでに何年もかかる場合もあり、難民の家族はどっちつかずの状態で捨ておかれる。
子どもたちにとって、亡命できないという現実の重みは耐え難いものだ。
それを受け止めきれずに、すべてを完全にシャットアウトして殻にこもり、まるで生と死の狭間にいるように、生きているのに活動しない昏睡状態に陥るのではと言われている。