安倍3選 小泉進次郎が農水相初入閣へ (2/2ページ)
「小泉氏に関しては、総裁選が近づくにつれ原発を推進する安倍首相への批判を強めていたことから、自民党内でも意外との声が出た」(自民党関係者)
しかもゴルフ前夜には、そのメンバーで4時間にわたり会食をしており、そこでの話が安倍首相に強い自信を持たせたという。
別の自民党関係者の話。
「首相は小泉氏に、進次郎氏の総裁選への振る舞いを何とかならないか、と切り出し、小泉氏が了解したと囁かれている。要は、このやり取りが、進次郎が石破氏を積極的に支援や応援をしない、さらには自ら動かないという確約だったのではないか。しかも、そこには見返りとして進次郎氏の入閣話があったとされる。首相は進次郎氏が農林部会長を務め農業改革に強い意欲を持っていたことを考え、まずは農水相で、と持ち掛けたとの情報もある」
これが事実であれば、石破陣営が淡い期待を抱いた進次郎氏支援はジ・エンドとなり、安倍圧勝の流れとなる。しかし、これには石破氏を支援する竹下派幹部がこう言い放つ。
「確約? 単に安倍さんが思い込んでいるだけではないのか。父親がその場でウンウンとあしらっただけだろう。万が一、その話が通ったとしても、安倍さんは自分で自分の首を絞めることになる。それこそ石破さんの出番になりますよ」
安倍政権が今、かろうじて支持されている要因は経済面での安定とされているが、3選後は対米関係で追い詰められる可能性が高いという。
「国連総会に絡めた首脳会談でトランプ氏に求められるのは、11月の中間選挙対策への手土産です。おそらく、日本の自動車輸出を中心とした対米黒字の縮小を強く迫られる。トランプ氏が公言している通り、自動車で追加関税が25%に引き上げられるようなことがあれば、日本経済がグラつきかねない」(経済部記者)
その代わりに差し出すのが、今、農産物の分野とされている。
「米国の牛肉やコメ、豚肉、乳製品などの輸入拡大が予想される。進次郎氏は農林部会長時代に組織を含めた農業改革をやろうとして、農協や族議員の抵抗を受け挫折している。入閣で再び農水相となれば、今度こそ大ナタを振り、大幅な緩和に踏み切るだろう。結果、農協票の1000万票は“反安倍”一色になることは間違いない」(前出・竹下派幹部)
これに経済不安が追い打ちをかけ参院選でのボロ負けが見えれば、自民党はバラバラになる――。安倍首相の目先の3選対策がアダとなるという見立てだ。
「ただでさえ安倍首相の3選が決まった段階でレームダック化が加速する。岸田派や細田派の中にもいる隠れ石破派や進次郎派が、すでにその際の担ぎ上げを模索している中、首相の入閣手形は、そうした動きをさらに早める。となると、参院選までもたない可能性も出てくるだろう」(自民党重鎮)
3選直後から、またもや安倍首相の不安が募りそうだ。