これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介! (2/7ページ)
その姿は子供だったり僧侶だったり、あるいは小さな鬼のようだったりと様々ですが、人が寝ている枕を放り投げて安眠を妨げるのは(十分迷惑ですが)可愛い方で、中には布団ごと向きを変えてしまう、なんて大胆な犯行(?)に及ぶ輩もいるそうです。
大昔は「寝ている人の枕を動かすと、魂が離脱して戻れなくなる(=死んでしまう)」という信仰があり、枕返しはとても恐れられたものの、時代が下るにしたがって信仰が薄れ、枕返しは「単なるイタズラ」に中和されていきました。
い楚可゛し(いそがし=忙し)
松井文庫『百鬼夜行絵巻』より(天保三1832年)。右上に変体仮名で「い楚可゛し」とある。
何の用事があってもなくても、年中忙しく駆け回っている……そんな人は、もしかして「いそがし」に憑かれているのかも知れません(お疲れ様です)。
『百鬼夜行絵巻』に登場するこの妖怪、名前と姿が描かれているだけでどんなイタズラをするか等の説明はないのですが、その身なりとネーミングで一目瞭然。
着物を肩まで開(はだ)け、両手をバタバタさせながら舌を出し、息せき切って駆け回る姿は、何だか見ているこっちまでせわしない気分になりそうです。
「あんまり金儲けばかり考えていると、その内『いそがし』に憑かれるよ!」
そんな中世人たちのメッセージが聞こえてくるようです。
脛擦り(すねこすり)雨の日って、なんだか足元がたよりなくて、歩きにくい事とかありませんか?もしそうなら、あなたは「脛擦り」に懐かれてしまっているのかも知れません。
岡山県に伝わる妖怪で、小さな犬が足の間や周りをウロウロして、その名の通り脛をこすり(かじられなくて何より)、歩きにくくするイタズラをはたらきます。