妹が包丁でお姉ちゃんを!?柳田國男「遠野物語」に伝わるカッコウとホトトギスの昔ばなし (1/3ページ)
カッコウ(郭公)。
山を歩いていると、色んな鳥たちの声が聞こえてきますが、中でもカッコウとホトトギスの声は、ひときわ印象に残ります。
啼き声がそのまま名前となっているカッコウ。そして、テッペンカケタカ……特許許可局……など、色々な「聞きなし」の啼き声が特徴的なホトトギス。
“ほととぎす なきつる方(かた)を ながむれば ただ有明の 月ぞのこれる”
「百人一首」第81番――後徳大寺左大臣
とも詠まれるように、夜中でも啼く習性のために気味悪がられ、血を吐きながら啼くという伝承や、もろもろ不吉とされるエピソードが残ります。
さて、そんなカッコウとホトトギスですが、昔は姉妹だったという伝承があり、今回は柳田國男『遠野物語』から、彼女たちが人間だったころのエピソードを紹介したいと思います。
焼いたジャガイモの外側、内側むかーし、むかし。遠野(現:岩手県遠野市)のどこかに、とある姉妹が暮らしておりました。二人は貧しくて、いつも腹を空かせていましたが、とても仲良しで、どんなに少ない食べ物でも平等に分け合って食べていました。
