『飯を腹いっぱい喰いてぇ!』食にまつわる教訓が詰め込まれた昔ばなし「三合めし四合だご」 (3/4ページ)
村では米が収穫され、すべて年貢に持っていかれました。
でも、ひだりぃどんの隠田だけは年貢を免れ、ひだりぃどんはある夜中に米を収穫。脱穀してヌカをとると、一升ばかりの白米がとれました。
ちなみに一升とは十合、一合は計量カップ1杯分(約180㏄)です。
輝くばかりの白米を袋に詰めてるといそいそと家に帰り、さっそくすべて炊きました。
「はじめチョロチョロ、なかパッパ。ブツブツ言うたら火を引いて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもフタとるな」
とは、筆者も子供の頃に教わったかまどの火加減ですが、うまくすれば四半刻(約30分)ばかりで炊き上がり、蒸らし終えれば、さぁお待ちかね。
飯椀にこんもりと盛られた銀シャリ、まさしく夢にまで見た光景。
「いただきます」
それからと言うもの、ひだりぃどんは一心不乱に米の飯を掻き込みました。
まるまる一升、掻き込んだそうです。
「三合めし四合だご」あくる日。
いつもなら朝一番に起きて野良仕事に出てくるひだりぃどんが、お天道様が真上に昇っても家から出てきません。

