ビジネスの成功を生む「リサーチ」と「データ分析」に必要な思考とは (1/4ページ)

新刊JP

株式会社マクロミル上席執行役員の中野崇氏(写真=森モーリー鷹博)
株式会社マクロミル上席執行役員の中野崇氏(写真=森モーリー鷹博)

現代のビジネスにおいて、必要不可欠なものとなった「マーケティングリサーチ」と「データ分析」。

価値観の多様化や変化のスピードの高速化に企業側が振り回されないよう、市場を客観的に捉え、課題の解決策を見出し、適切に手を打っていくことがビジネスの成功につながることは、誰もが理解できるところだろう。

しかし、これに失敗してしまう企業も多い。リサーチで膨大なコストをかけてしまった、データを取ったのにビジネスに全く使えなかった等である。
そうした企業の課題に解をもたらすのが、株式会社マクロミル上席執行役員の中野崇氏の著書『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』(すばる舎刊)だ。本書はインターネットリサーチやインタビューといったリサーチの方法だけでなく、失敗しないデータ分析をするための考え方を教えてくれる一冊だ。

著者の中野氏へのインタビュー。後編では意思決定に使われない失敗した「リサーチとデータ分析」が出てきてしまう理由、どんな人にこのスキルを身に着けてほしいかなどについて聞いた。

(新刊JP編集部/写真=森モーリー鷹博)

■データ分析をビジネスの成功につなげるための考え方とは ――意思決定者とデータ分析者の出すデータにズレが生まれる。つまり、意思決定に結び付かないアウトプットが起こらないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

中野:どういうアウトプットを出したいかということを、意思決定者と実務担当者が話すことです。お互い確認をしてからリサーチに取りかかる。ただ、多くの企業のお話をうかがっていると、そういう場を設けられていないことが多い印象です。

大手企業の場合、意思決定をするのは経営陣や部長などの上級管理職ですが、リサーチ実務を担当するのは非管理職です。だから現場と距離がある。そして課題や優先度の認識にズレが生まれる。中間管理職がしっかりつなげられればいいのですが、階層が多ければ多いほど意思決定者の意図は正しく伝わらないものです。

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