人はなぜそれを見たがるのか?専門家が語る、犯罪ドキュメンタリーに人気がある12の理由 (8/9ページ)
「たとえるなら、怪獣映画が好きだった子供が、大人になって実在の犯罪者の話に熱中するようなもの」だ。シェクター氏に言わせれば、連続殺人鬼のストーリーは、「大人のおとぎ話」なのである。
なにが暴力犯罪の動機となるかという関心は恐れに根ざしている、と話すのはビーコン大学の心理学者A・J・マーズデン氏だ。彼女によると、犯罪ドキュメンタリーは視聴者に「安全なソファに座りながら、人間の闇の側面を垣間見せてくれる」のである。
・12. 単純にストーリーが面白いから
『Homicide Hunter』の司会を努める元刑事のジョー・ケンダ氏は、物語の面白さを指摘する。
「数千年前から人々は火を囲って、『何か話して』とせがんできた。面白い話をしてあげれば、また次の話をとせがんでくる。実在の人物による本当にあった話をすれば、いっそう興味を掻き立てることができる。それこそ、マンネリ気味のハリウッドの脚本家以上にだ」
だが同時に多くの犯罪ドキュメンタリーにだってお決まりのパターンがある。