まだ形成段階にある巨大な超銀河団が発見される。若い宇宙で発見されたものとしては最大の構造(イタリア研究) (1/3ページ)
image credit:ESO/L
若い宇宙の闇の中には、未だ発見されぬ数々のものがある。が、今回のものは抜群であろう。
ビッグバンから23億年しか経っていない110億光年先の宇宙に、まだ形成段階にある巨大な超銀河団が発見されたのだ。
これほどまでに若い宇宙で発見されたものとしては最大の構造である。
その質量は今日の宇宙で知られている最大の構造にも匹敵。データからは、太陽の100万×10億個、すなわち1000兆個分以上にも相当することが示唆されている。
この巨大構造は、ギリシャ神話の神ウラヌスとガイアとの間に生まれた12人の巨人の1人にちなみ、「ハイペリオン」という愛称で呼ばれている。
・まだ形成途中にある巨大なハイペリオン超銀河団
「これほどまでに巨大な構造の赤方偏移が特定されたのは初めてのこと」と発見者であるイタリア、ボローニャ天体物理学・宇宙科学天文台のオルガ・クッチアティ氏は話す。
可視宇宙における超銀河団の数は1000万個以上と試算されているが、これまで地球からハイペリオンまでの距離の半分ほどのところですらも1つとして発見されたことがなかった。
ところが今年前半、40億光年先にこれまでで最も遠い宇宙にある超銀河団の存在が明らかになった。
このハイペリオン超銀河団は、まだ形成される途中にある原始超銀河団で、ハッブル宇宙望遠鏡VIMOSウルトラディープフィールドサーベイやzCOSMOSサーベイのデータから位置と構造の3次元ボリュームが特定された。
その結果、ハイペリオンはかなり複雑な構造をしていることが判明。