秋から冬にかけて発症するうつ病「季節性情動障害」発症のリスクを高める遺伝子が特定される(米研究) (1/3ページ)
ヒトゲノム計画から得られた圧倒的な量のゲノム情報は、遺伝子と病気の関係についての理解を飛躍的に進めるだろうと期待された。
しかし現実には、たった1つ、あるいはごく少数の遺伝子だけで理解できる病気はごく一握りであって、多くの病気はさまざまな遺伝子が少しずつ関与することで発症することが明らかになっている。
つまり病気の解明には個々の遺伝子のみに着目するのではなく、マクロ的に調査する必要があるということだ。そのための手法がゲノムワイド関連分析というものだ。
そのゲノムワイド関連分析によって、季節性情動障害の症状の発症に大きな役割を果たしているかもしれない遺伝子が特定された。
・季節性情動障害とは?
季節性情動障害(SAD)とは、季節性うつ病とも呼ばれるうつ病の一種で、ある季節になると気分が落ち込んだりと、気持ちに変調をきたす障害のことだ。
日本や西洋では日が短くなる秋や冬に発症して、春になると治るというのが典型的なパターンである。