シュレーディンガーの猫ならぬシュレーディンガーの細菌が量子生物学の重要な一歩となるかもしれない(英研究) (4/7ページ)
その実験では、光合成細菌の一種である緑色硫黄細菌を2枚の鏡の間に大量に並べた。
鏡同士は徐々に距離が近づくように配置されており、最後は数百ナノメートル(人の髪の毛よりも細い)まで狭められていた。
コールズはここに白い光を反射させ、細菌内にある光合成分子と鏡の空洞とを連結(相互作用)させようとした――つまりは細菌に光子の吸収・放出・再吸収を連続的に行わせようとしたのだ。
結果、細菌6匹が光子と連結した。

緑色硫黄細菌 image credit:Green d winogradsky.wikimedia
しかし、これを解析したマーレットらは、ただ単に空洞と連結しているだけではないと論じている。
彼女らによると、実験で確認されたエネルギーの特徴は、細菌の光合成システムが空洞内の光ともつれた場合のそれと一致するという。
本質的には、光子が細菌の中にある光合成分子に同時に衝突しかつ外れているように見えるのだという――すなわち、もつれの特徴を示しているのだ。
共著者のトリスタン・ファロー(Tristan Farrow)は、こうした効果が生きた生物の中で確認されたのは初めてのことだとコメントする。彼によれば、”シュレーディンガーの細菌”を実証するための鍵であるという。