高倉健と松田優作「俳優2大カリスマ」30年目のアウトロー秘話 (5/6ページ)
『鉄道員』(99年・東映)の挿入歌で、チエミさんの代表曲『テネシー・ワルツ』が流れたときに、映画ファンはそう感じたはずです」(映画ライター)
■吉永小百合、渡哲也や舘ひろしと共演して
高倉の独立後、入れ替わるように松田が東映の話題作に出演。舘ひろしと共演した本格アクション映画『暴力教室』(76年)から、吉永小百合扮する与謝野晶子を愛する作家・有島武郎を演じた『華の乱』(89年)まで14本を数える。「村川透監督と組んだ『遊戯シリーズ』は、迫力あるアクションシーンが話題になりました。『野獣死すべし』では、10キロの減量と、奥歯を4本抜いて頬の張りをなくすという壮絶な役づくりをしています」(前同)
『人間の証明』(77年)の棟居刑事役は、渡哲也にオファーするがスケジュールが合わず、松田が演じた。それを気にかけていた松田は、渡に申し訳ないと手紙を書いている。「渡さんとは、日本テレビの『大都会PART2』(77年)で共演してからプライベートでも親しくなったようです。渡さんの自宅へ遊びに行ったり、2人で原田芳雄さんの家を訪ねたり、友達づきあいが続きます」(日本テレビ関係者)
渡は『松田優作クロニクル』で松田との思い出を、こう述べている。〈85年の冬の夜に、優作から行きつけの店で飲んでいるから来てほしいと呼び出されたことがあります。要は何で私が映画に出ないのか、映画に出るべきだ、出てほしいという話の繰り返しでした。優作の気持ちがよくわかったので、夜が明けるまで語り合ったという記憶があります〉
松田は演劇仲間だった美智子夫人と81年に離婚。