ピンク・レディーとキャンディーズ、AKB48や乃木坂46の原点「スーパー歌姫伝説」 (3/5ページ)

日刊大衆

■ラン、スー、ミキは「普通の女の子に戻りたい」と解散宣言

 ただし、そんな時代もキャンディーズ人気が落ちることはなかった。「強い風当たりは感じていました。ただ、あちらは阿久さんが強烈な色合いの歌詞で攻めてくるのに対して、こちらは対極にある、生活感の中に品性を持たせた曲を作るようにしていたんです」(酒井氏)

 キャンディーズは、20歳前後の男性の支持が厚く、『全キャン連(全国キャンディーズ連盟)』なるファンの連合組織も誕生した。「普通の女の子に戻りたい」――。キャンディーズがライブ中に突然の解散宣言をしたのは、あまりにも有名だ。「あれは、多忙な毎日からの解放を望んだ本人たちの意思で、半ば強行突破的に宣言したものでした」(芸能プロスタッフ)

 そして、ラン、スー、ミキは78年4月、超満員の後楽園球場でのコンサートを最後に、惜しまれつつステージを去った。

■NHK紅白歌合戦辞退でマスコミのバッシング

 ピンク・レディーの終幕は、これとは対照的だ。「人気が下火になった主因は2つあります。1つは絶頂期である78年の紅白辞退。これでマスコミのバッシングを受け、ファンが白けたんです」(音楽関係者)

 ケイは『あこがれ』(幻冬舎)という著書の中で、「都内の盲学校の生徒たちのためにコンサートを行う約束をしていたが、紅白出場者が決まる前の時点で、スケジュールが空いているのが大晦日の21時以降しかなかった」という秘話を明かしている。結局、そのコンサートは、日テレのチャリティー特番に組み込まれ、紅白の裏番組として放送された。

「2つ目は全米デビュー。日本での露出が減ったのはマイナスでした」(前同) だが、アメリカでの活動自体は成功の部類だった。

「デビュー曲はビルボード37位に。スタジオで水着姿になるなど、お色気が強調された内容だったが、全米ネットのゴールデンタイムに冠番組を持っていた。日本の歌手としては歴代最高の実績と言えます」(同)

 ただし、日本の某有名歌手と熱愛中だったケイが異国での継続した活動を望まなかったことで、再び日本に軸足を置くことになる。

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