平和な世にヒゲは要らぬ!?武士からヒゲが一掃、江戸時代の「大髭禁止令」とは (2/4ページ)

Japaaan

傾奇者たちの“戦国願望”

古来「飛鳥尽きて良弓蔵され、狡兎尽きて走狗烹らる(※意:鳥がいなくなれば射落とす弓矢はしまい込まれ、兎がいなくなれば駆り立てる猟犬は煮て喰われる)」というように、戦がなくなれば、それを生業とする武士たちの多くは失業します。

良くも悪くも、戦とはそうした「あぶれ者」たちに食い扶持を提供する社会的効果もあり、それに代わる労働環境を提供できない限り、彼らの末路は罪に落ちるか野垂れ死にです。

パッとしない、あるいは食うにも事欠く貧しい暮らしの中で、不満を募らせた武士たちは「戦国回帰願望」を体現しはじめました。

落合芳幾『太平記拾遺』より、傾奇者として知られた豪傑・前田慶次郎。

それが戦国末期からチラホラ出没していた「傾奇者(かぶきもの)」であり、現代なら「DQN」「愚連隊」などと称せられる手合いに通じる人種です。

彼らはとかく「戦国=武士=男=ワイルドさ」を追求し、大時代的な身なりや振舞いをもって憂さを晴らすに留まらず、時には辻斬りや博打などの犯罪にも手を染めるまでになり、江戸の治安を大いに脅かしたということです。

禁令第一回目「平和なお江戸はカタチから」

あまりに「ワイルドすぎる」傾奇者たちに、悩まされた幕府当局が「服装の乱れは心の乱れ!」と思ったかどうかはともかく、平和な世の中に、まずは「カタチから入らせよう!」と、元和九1623年4月26日、以下の通り禁令を発しました。

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