室町時代、応仁の乱で大活躍した悪党「骨皮道賢」が残した6日間の武勇伝 (7/8ページ)
……となれば、後は三十六計なんとやら。果たして道賢のとった秘策?とは……。
最期は女装!?……今日骨皮と成すぞかはゆき
女に化けて逃げる道賢(イメージ)。うまく脱出できるでしょうか?
果たして道賢は「女装」で脱出することにしました。
(※古来より、女性は検分が男性よりは緩めなためか、包囲・監禁下から脱出する手段として、ちょくちょく使われています)
先日、勝元からもらった織物か、あるいは日ごろの略奪でどこぞの女から引っぺがした着物かは知りませんが、それをかぶって板輿(いたごし)に乗り、手下に担がせて山を下りました。
板輿とは人が座る板に担ぎ棒をつけたもの(お神輿の土台に人が乗るイメージ)で、状況から考えて、たぶん戸板か何かと思われます。
設定は……おそらく「悪党どもに拉致されて稲荷山へ連れ去られていた良家の令嬢(自称)が、混乱に乗じて使用人と一緒に逃げてきた」とか何とか言い繕うつもりだったのかも知れません。
しかし、道賢の猿芝居はあっさりバレてしまい、たちまち斬り殺されてしまいました。
道賢の辿った末路は、いったい誰が広めたのか、たちまち京じゅうに知れ渡り、口さがない京雀らは
「昨日までいなり廻りし道賢を今日骨皮と成すぞかはゆき」
【意訳】昨日までは稲荷山で威(い)を鳴らして=威張り散らして暴れ廻っていた道賢が、今日は骨と皮になって=殺されてしまった。せっかく女装までして可愛かったのに、お気の毒さま。
※「かはゆき」には、現代の「かわゆい」同様「可愛い」という意味と、「気の毒、かわいそう、哀れ」などの意味があります。