坂上忍が斬る! スポーツ界のパワハラ、不祥事…「2018年ニッポン10大事件」〔前編〕 (2/5ページ)
だって、ああなっちゃうともう、「このおっちゃんだったら仕方ないか」って気持ち、がどっかに生まれるから(笑)。だから逆に、マスコミの人たちは感謝したほうがいいんじゃないかな。救われてんだよ、逆に(笑)。まあ、山根会長が悪いんでしょうけど。ただ、日大の一件は、日大の責任が一番大きいんじゃないんですか。内田監督は、マスコミに対して“俺がやらせた”って公言してんのに、後でそれを撤回してるわけだから。たぶん、あれでマスコミとしては、「こいつは絶対許さない」ってなっちゃうもん。
――確かに、そうですね。
■東京オリンピックを控えて
坂上 やっぱり、東京オリンピックを控えているわけだから、それこそスポーツっていうのは今まで以上に、メディアにとってのドル箱になってるわけですよ。だから、メディアとしては、今は“スポーツ”を守りたいわけですよ。ただ、守りたいけど、たとえば週刊誌の利益としては、「こういうことあったんです。許せないよね」って書くしかないよね。それで、新聞とかテレビとか、他のメディアに対して、「あんたら、これをどう扱うのよ?」って突きつけてるような感じがするんですよね。
――メディア間でも、スタンスの差がありますよね。
坂上 叩くか守るかというメディア間の綱引きがある中で、日大の場合は会見を開いて、ことごとく失敗しちゃったからね。そうするとテレビも、もう守れない。「もう、これ無理です。お手上げです」ってなると、あそこまで洪水のような報道がいくんですよ。
――なるほど。
坂上 だから……まあ、僕もいろいろなことで日々戦っていますけど、やっぱり、週刊誌の報道が事実だとするならば、もうね、隠してもダメですよ。潔く「ごめんなさい」しかなくなるわけです。この構造をスポーツ界の人たちも、理解したほうがいいんじゃないかな。オリンピックの半年前ぐらいから、絶対にスポーツ盛り上げムードになるのは分かっているんだから。不祥事があっても1回、そこで切れちゃうから。だから、それは逆に言ったらスポーツ界はラッキーですよ。羨ましいぐらいですよ。