犯罪捜査が前進か?エピジェネティックマーカーで年齢や生活習慣、食習慣がまるわかりに(米研究) (2/4ページ)
法医学者や警察などは、こうした試みが犯罪捜査の重要なツールになるだろうと期待し、現場に残されていたDNAが人体のどの組織に属していたものなのかといったことや、その人間の年齢やライフスタイルまであばきだせるような手法の開発を進めている。
これは今まさに研究の真っ最中で、その効果や精度はこれから検証されることになる。
また研究が進み多くの遺伝情報を扱うツールが実際に登場すれば、倫理的な懸念についても対応しなければならなくなるだろう。
・犯罪現場の科学
体にあるすべての細胞は同じ遺伝子配列を持っており、その独特な配列は一生を通じて変わることがない。
ところが、「遺伝子発現」と呼ばれるそうした遺伝子の機能が発揮される態様は、体の部位それぞれによって、さらには環境要因への反応として変化する。
たとえば、血液細胞と皮膚細胞では果たすべき目的が違っており、それらに応じた役割を遂行するために、両者ではタンパク質が異なる固有のパターンで現れる。
これらのパターンを特定することで、血液細胞由来のDNAと皮膚細胞由来のDNAとを区別することが可能だ、とマッコード氏は話す。
このやり方には現在の体液識別プロトコルを超えるアドバンテージがある。
一例として、性的暴行調査キットのぬぐい液を解析するには抜群に便利だ。現時点では仮に被害者から男性のDNAが発見されたとしても、それが皮膚細胞由来なのか、精液由来なのかは不確かだ。
だがエピジェネティックマーカーに基づく方法ならば、その点についてはっきりした答えを得ることができる。