犯罪捜査が前進か?エピジェネティックマーカーで年齢や生活習慣、食習慣がまるわかりに(米研究) (4/4ページ)

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・倫理的懸念も
年齢を特定するエピジェネティックマーカーは別の目的にも利用できるという報告がある。そこから白血病のタイプを特定することができるのだ。
これは重要な倫理的懸念を提起する――つまり年齢や組織の種類を特定するために使われるマーカーは、医療情報というセンシティブな情報も持っているのだ。
これによって入手される生活習慣情報も、倫理的なあやを加えるだろう。
病気や生活習慣によってエピジェネティックマーカーは遺伝子配列には現れないような変化をする。だが、この分野に関する疑問の多くは、より一般的な遺伝情報に関するものと似ている。
関連技術の信頼やその利便性はもちろんのことだが、そうした情報がどのように収集・使用され、どのように保存されるのかについても気になる。
また警察などがエピジェネティックツールを実際に利用し始めるにあたっては、手に入れられる情報の限界や、それがどの程度のことを告げているのかということをきちんと理解しておくことが決定的に重要となる。
科学的手法と聞けば、それは客観的なものという印象を受けるかもしれないが、第三者が解釈するものであり、DNAの中に絶対の真実があるわけではないのである。
よって集められた情報を誰に、どのように配るのか、きちんと決めておくことが重要となる。
科学者や警察などは、どのような情報を扱うにしても、その情報を使うメリットとプライバシーとの兼ね合いを考慮しなけばならない。
技術が市場に出まわる前に倫理的な側面をきちんと考慮しなければならないだろう。
References:DNA evidence could soon tell cops your age, whether you smoke, and what you ate for breakfast | Popular Science/ written by hiroching / edited by parumo