海洋堂が新ブランド“海洋堂EXCLUSIVE”をドイツ ニュルンベルグにて発表 (7/9ページ)

バリュープレス

表現力とその言語化に乏しい海洋堂スタッフからしても、谷の造形物に対してはただひとこと「まずは黙って腰を据え、ひたすら彼の作品に見入ってほしい」としか言えないのですが、おそらくそれが谷の造形を正確に伝達することができる唯一の方法なのではないかと思います。『ファイブスター物語』の原作者であると同時にメカニックデザイナーの雄である永野 護氏によって見出され海洋堂に推薦するという例を見ないプロの造形作家としてデビューを果たした谷は、同作品に登場する“モーターヘッド”なるロボットの造形で一世を風靡。またデビュー間もないというのに、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』に登場するエヴァ量産機の作画参考モデルの製作を依頼されるなどの大役を任されることにもなりました。そして、海洋堂のメインビジネスがガレージキットから食玩やカプセルトイに移行したあとは本格的な造形から遠ざかるも、1/144スケールの戦車や航空機などのスケールモデル造形を行ないその分野でも称賛されることとなります。しかし、谷の真骨頂はやはり「リアルロボット」にこそあるのです。この鉄巨神(出展はOVA『機甲界ガリアン 鉄の紋章』、1986年作品)は、かつてのモーターヘッドと同等の熱量で、約20年振りに全身全霊を掛けて造形したと自身が語ります。まずは、とにかく彼の渾身作を、腰を据えて静視していただく思う次第です。

・谷 明の作品を製品化する場合は、「二択しかあり得ない」というのが偽らざる真実です。「マス プロダクト化を前提とした、大幅なデチューン(細密なディテール再現をあきらめる)」か、「原型をそのまま複製したレジンキャストキット」であるか。“海洋堂EXCLUSIVE”において前者は確実に却下であり、かと言って、レジンキャストキットでのリリースは海洋堂の商品開発能力の進化が問われることとなるため、いま現在、我々は「第三の製品化手段」を模索、構築しているとだけお伝えしておきたく思います。


【“海洋堂EXCLUSIVE”の今後の展望/展開について】

■販売場所の限定

生産個数は極端に少なく、値段もそれ相応に高額……このニューブランドで商品化されるのはそんな製品群ばかりとなりますので、問屋さん経由によるマス マーケットでの販売は当初より考えておりません。

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