原辰徳、松井秀喜、清原和博…ジャイアンツ長嶋茂雄が愛した男たち (6/8ページ)
すると、ある日、甲子園で阪神戦のナイターが終わったあとに、ミスターが上原の自宅に挨拶に行くと言い出したんです。もちろん、アポなしです(笑)。上原の家に着いたときは、もう午前0時近かったですね。上原一家は、それはもう驚いたはずです」(同) 掟破りの長嶋氏の電撃訪問が功を奏して、上原は巨人を逆指名したという。
「00年のドラ1・阿部慎之助は、長嶋さんがユニフォームを脱ぐ最後の年にプロデビューした選手。それだけに印象も強いようです。ミスターは“打てる捕手”を待望しており、入団前から阿部を“掛布(雅之)型だね”と評価していました。掛布のように、上背はなくてもパワフルなスラッガーになるというわけです。入団時はリード面に不安を残していましたが、初年度から使い続けたのは、阿部の大成を確信していたからでしょう」(同)
■松坂大輔、前田智徳、金本知憲も愛してやまなかった
巨人のユニフォームに袖を通すことはなかったが、長嶋氏が愛してやまなかった選手もいる。それが、松坂大輔、前田智徳、金本知憲の3選手だという。「長嶋さんは松坂が高校時代からのファン。もう、褒めちぎっていましたね。ただ、松坂がプロ入りしてからは公言しなくなった。それは、“プロで同期の上原がヤキモチを焼くといけないから”という理由からでした」(前出のデスク)
前田に関しては、水面下で広島にトレードを打診していたというから驚きだ。「天才と言ってましたね。後にも先にも、長嶋さんが天才と断言したのは、前田と由伸だけです。