具足、甲冑、胴丸など…みんな「鎧-よろい」なんだけど、それぞれの違いって何? (2/4ページ)

Japaaan

(※甲の字には「兜」の意味もありますが、この語においては「鎧」の意味で用いられます)

なので、兜をかぶっていない状態は「甲冑」とは言いません。

具足(ぐそく)

具とは「そな(備)え」、足とは「たるorたりる」の意味で、「そなえたりる」つまり「フル武装」の状態を言います。

鎧&兜はもちろんのこと、付属品も一通り揃って初めて具足と言えますが、多くの場合は室町時代以降の甲冑(当世具足・とうせいぐそく)を指すことが多くなっています。

『国史大事典』吉川弘文館、明治四十一1908年

当世とは「今どき」の意味で、室町時代後期、鉄砲の伝来・普及によって甲冑の在り方が大きく変わり、従来の小札(こざね。糸で連結し、鎧を構成する金属や革などの小片)から、広くて長い鉄板を多用するようになったニュータイプの甲冑を指します。

小具足(こぐそく)&大具足(おおぐそく)

付属品の中でも籠手(こて)や脛当(すねあて)、脇楯(わいだて)と言った身体につける装備一式を「小具足(こぐそく)」と言い、薙刀(なぎなた)や弓箭(ゆみや)などの武具一揃いを「大具足(おおぐそく)」と言います。

腹当(はらあて)&腹巻(はらまき)

鎧の中でも最もシンプルなタイプで、文字通り腹部を中心に防護します。

腹巻の肩に大袖がついた豪華バージョン。

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