あまり目に留めない「畳の縁」の色柄には、格式や様々な意味があるんです (2/4ページ)

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繧繝縁の畳に座る『足利義満像』(鹿苑寺蔵)/Wikipediaより

最も格の高い畳縁で、天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いました。御所にある「高御座(たかみくら)」の畳にもあしらわれています。また、親王(嫡出の皇子・皇孫男子)や高僧、摂関や将軍などの臣下も、准三宮という称号が与えられれば用いることが出来ました。

神仏像や雛人形の親王雛にも繧繝縁の厚畳を敷いている場合があります。「源氏物語絵巻」では匂宮や女三の宮が座している畳は繧繝縁で、臣下が座しているのが高麗縁と描き分けられています。

大紋高麗縁(こうらいべり)/小紋高麗縁

白地に黒で、雲形や菊花紋を描いた縁。親王・摂関・大臣は大紋高麗縁、公卿は小紋高麗縁を使用します。現在では、大紋高麗縁は神社仏閣の座敷や茶室の床の間などで見ることができます。

小紋高麗縁は「九条紋」とも呼ばれます。現在ではめっきり無くなり、京都御所など限られた場所でしか目にすることができなくなりました。

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