あまり目に留めない「畳の縁」の色柄には、格式や様々な意味があるんです (1/4ページ)

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あまり目に留めない「畳の縁」の色柄には、格式や様々な意味があるんです

畳の縁をみれば誰が座るか分かる

寺社や武家屋敷などにいくと、一般宅ではあまり使われない煌びやかな文様の畳の縁を目にすることも多いと思います。

単に趣味や嗜好で柄を選ぶのではなく、昔は身分によって使用できる柄が決まっていました。平安時代頃に確立した決まりごとのなかで、代表的なものを紹介します。

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畳の歴史

現存する最古の畳は奈良時代の「御床畳」というもので、こざのようなものを数枚重ねて錦の縁をつけたもの。正倉院に保管されています。

畳は蓙(ござ)や筵(むしろ)から発展し、初期の頃は座布団のように必要なときに直接床に置いて使用する、小さくて薄い物でした。

現代に通じる分厚い畳になったのは平安時代。寝室などの部屋に部分的に一枚二枚据え置いて使うようになり、部屋いっぱいに敷き詰めるようになったのは室町時代。茶道と茶室により普及したといわれています。

京間と江戸間

畳の寸法は東日本と西日本で大きく分かれます。江戸間は2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm)、京間は3尺1寸5分×6尺3寸(955×1910mm)。京間のほうが若干広いですね。

繧繝縁(うんげんべり・うげんべり)

繧繝というのは、朱・青・緑・紫などの色に濃淡をつけた彩色法のこと。その色に花菱やひし形の文様をつけます。

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