鳴き声だけ聞こえてくるが姿は見えず。全米で大騒動を引き起こしたミステリー「囚われの猫」。その結末は?(アメリカ) (3/5ページ)
刑事のD・A・ウォルファーとM・J・リーは、X線装置やアンプを持ち込んだが、鳴き声の発信源がどこなのか、正確に突き止めることができなかった。
パサデナの獣医は「21日間もエサがなければ、相当太った猫でもない限り、それほど長くは生きられないだろう」とコメントした。
話はどんどん大きくなって、カルタ家以外にも、警官、消防士、獣医、動物愛護協会、配管工、大工、請負業者など、さまざまな人たちが猫の救出に乗り出し、全国から、それはさまざまな意見が寄せられた。
「バスタブの後ろを調べてみましたか? 配管とか、屋根裏、地下、垂木などはどうでしょう?」
ワシントンからわざわざ電話をかけてきたある女性は、自分の犬を貸し出すと提案した。「この犬は猫が嫌いなので、猫がどこにいるかすぐに見つけると思いますよ」
8ヶ月前に海軍を退いたヴィンセントは、これでやっと引越し続きの生活が終わりになると家族に話していた。
まずは、静かに穏やかに落ち着ける家を見つけるために、フロリダ、ニューイングランド、ミッドウェストなどを8000マイルも走り回って、やっと、ここグレンドーラに理想の家を見つけた。
ヴィンセントはロス市の水道電力局に仕事を見つけ、去年の8月、この家の頭金を払った。
「通勤には車で25マイル(40キロ)も走らなくてはならないが、構わなかった。家は山の麓にあり、近隣の環境もよく、本当に気に入ったんだ。この猫騒動が起こるまでは」
カルタ家はこの家を出るつもりはなかったが、あと数日で、寄託が終了することになっているのに、猫騒動のせいで被った家屋の損害はかなりのものになっていた。
ミセス・カルタは、このストレスが収まらないと、流産するかもしれないとまで医師に言われた。
ーニューヨーク・デイリー・ニュース誌の報道(1月28日付)-
警察のX線技術者が壁を調べてみたが、猫と思われる姿をとらえることはできなかった。だが、鳴き声やゴロゴロいう音だけは相変わらず聞こえていた。
カルタ家は全員で教会へ行って、この苦境を打開できるよう、神に祈った。