鳴き声だけ聞こえてくるが姿は見えず。全米で大騒動を引き起こしたミステリー「囚われの猫」。その結末は?(アメリカ) (1/5ページ)
1957年のことである。ある家族が、アメリカ・カリフォルニア州グレンドーラの夢のマイホームに入居した。
ところが、この家で不可解なことが起こり、家族は大いに困惑した。
家のどこかで、助けを求めて鳴いているような猫の声が、四六時中聞こえてくるというのだ。この事件は、新聞各紙でも事細かに報道された。
猫が壁の中に閉じ込められていたら大変だ。
この事件は警察、消防、専門家のみならず全米を巻き込んでの大騒動となった。そしてついにその正体が判明する。
・家の中から聞こえてくる謎の猫の鳴き声
この不可解な現象が起きたのは、ヴィンセント・カルタ氏の新居である。謎めいた猫の鳴き声が家の中から聞こえてくるというのだ。
昼夜問わずニャーニャー鳴く声は18日間も続いていた。だがその姿は一向に見えない。
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・全米を巻き込んでの猫探し大作戦
もしかしたら壁かパイプの中に猫が閉じ込められているのかもしれない。
カルタ一家は、警官、消防士、獣医、友人たち、果ては赤の他人までも巻き込んで、幻の猫探しに躍起になった。
新築の真新しい浴室の壁は穴だらけ。猫の鳴き声がその辺から聞こえてくるというので、大工がバスタブの回りに穴をあけまくったのだ。
だが猫の姿はどこにも見当たらない。
「鳴き声が聞こえてくる場所が定まらないの。家じゅうから聞こえてくるのですもの。