さやわか、名探偵コナンのように平成の真実を解き明かす (3/8ページ)

ブッチNEWS

『コナン』が平成の序盤からずっと続いてきたのであれば、この作品は平成という時代とともに歩んできた、平成の生き証人みたいなものなのだ、と。
 平成のあいだずっと連載が続いてきた作品というのは、『コナン』以外にもあります。けれども主人公が、わざわざ第1話の冒頭で「平成の」と宣言したことには、大きな意味があるのではないでしょうか。
 もちろん、作者は、そんなことを全く意識しなかったかもしれない。けれど、この作品の冒頭でたまたま植え付けられた「平成」という刻印は、潜在的に、作品のなかに残っているんじゃないか。少なくとも、そう考えながら作品を読み解いてみると、面白そうだ。
 そう思って、僕はそこから毎日、「平成」というテーマに沿って『コナン』を読み、アニメを見て、そして分析するという作業を始めたのでした。
 その結果は、僕の予想以上でした。『コナン』をもとにして平成を語ろうとしてみたところ、この時代の姿が、実に見事に浮かび上がってきたのです。

ほとんど毎日身の回りの誰かが死ぬ

 ここで『コナン』の基本的な筋書きを確認してみましょう。
 第1話で、高校生探偵として有名だった新一は、たまたま見かけた怪しげな黒服の男たちを追跡することにしました。しかしその結果、彼は捕らえられて謎の毒薬「APTX4869」を無理やり飲まされてしまいます。
 新一は死んだものとしてその場に捨て置かれますが、一命を取り留めます。ただし、薬の効果で6、7歳の姿にまで若返っていました。かくして彼はその正体を隠して「江戸川コナン」という偽名を名乗り、自分を幼児化させた黒服たちの組織(黒ずくめの組織)を追うことにするのでした。
 コナンの身の回りでは様々な事件が起こります。彼は天才的な頭脳で事件のあらましを推理しますが、それをベラベラとしゃべって正体を明かすわけにはいけません。だからコナンは、ガールフレンドの毛利蘭の父親である、探偵の毛利小五郎を「腕時計型麻酔銃」で眠らせ、「蝶ネクタイ型変声機」で彼の声色を真似て、いわば二人羽織のように、自分の推理を語らせます。

 アニメでの「見た目は子供、頭脳は大人」というキャッチフレーズは、ここから来ています。

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