『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』を実践!「大人の娯楽」人生カレンダー (2/4ページ)

日刊大衆

ふと車窓から目についた町の風景に心を奪われて、降り立ってみるのもいい。前出の志賀氏もこう語る。「60歳を過ぎると、どうしても好奇心が失われがち。路線バスで見知らぬ土地を見て回ることは、いい意味でスリルもあり、交感神経の働きが自然と良くなるので、“若返り”の効果も期待できます」

 本誌オススメの路線は“日本一の路線バス”と呼ばれる、奈良県十津川村を縦断する新宮(和歌山)行きの奈良交通のバスだ。「奈良市街から160キロ、時間にすると約6時間、山の中を走るんです。そして、和歌山に出たとき、目前に太平洋が広がる。路線バスならではの感動が味わえますよ」(旅行ライター)

 川端康成の小説『雪国』の舞台になった新潟県越後湯沢から峠を超えて、長野県の栄村まで至る路線バスも、なかなか味わいがある。「車窓からの景色はもちろん、この路線は観光客に加え、地元の女性もよく利用しており、隣の席に座った人と仲良くなれることも(笑)。“一人旅です”と言うと、おいしい店なども教えてくれたりするので、つい“ご一緒しませんか?”と誘いたくなります」(前同) ちょっとしたトキメキも期待できるというわけだ。

 路線バスは、料金が安いのに加え、割引サービスがあるのも見逃せない。「東京都なら70歳以上の条件つきで、都内の路線バス・都営地下鉄などが年間1000円で乗り放題となるシルバーパスが利用可能。それ以外にも、全国的にシニア対象のフリー定期券が販売されているので、うまく使えば、安価に旅行できます」(情報誌ライター)

■城巡りは人気が高い

 さて、大人の娯楽といえば、史跡巡りも、その一つ。「中でも“城巡り”は近年、人気が高いですね。特に最近はあえて戦国時代の山城を訪れる人が多い。けっこう険しい山道も多いんですけど、それだって“運動不足解消”と捉えれば、一石二鳥ですからね」(史跡に詳しいライター)

 山城は全国的に点在しており、ある意味、近場でも楽しめる娯楽だ。「山城は軍事的な要素が強いので、事前に調べていくとより面白いです」(前同)

 たとえば、静岡県三島市にある“山中城”。「ここには“障子堀”と呼ばれる、障子の形状と似た堀が残っているんです。

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