いつか彼女が振り向く日まで。江ノ島・鎌倉に伝わる弁天様と五頭龍の恋物語 (2/4ページ)
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腰越・龍口にあるから龍口寺。
そこでその場所は龍口(たつのくち)と呼ばれ、そこを通る者は子供を生贄に奉げなければ越えられなかったため、子死越(こしごえ。現:腰越)とも呼ばれました。
※また一説に「子供を奉げないと年が越せなかったため」とも言われるそうです。
そんな中、欽明天皇の御代である貴楽元551年4月12日の戌刻(いぬのこく。午後7~9時ごろ)から23日の辰刻(たつのこく。午前7~9時ごろ)にかけて大地震が発生。
天地が鳴動する中、龍口の沖合から海底が隆起して島が出来上がり、これが現代の江ノ島と言われています。
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現代の江ノ島。
そこへ降り立ったのは一人の天女。彼女こそ江島神社の御祭神である弁天様で、江ノ島に御所にもうけてお住まいになったのが江島神社の起源と言われています。
その美貌はさぞや多くの崇敬を集めたものと思われますが、彼女に心奪われたのは、龍王も同じでした。
恋の力で改心し、山となって人々を守るさて、天上から降臨する弁天様に一目惚れした龍王ですが、平素の傍若無人ぶりはどこへやら、さんざん悩んだ挙げ句、勇気を出して彼女に自らの胸中を告げます。
が、彼女の答えは当然ながら「NO」。